中学受験は名古屋が熱い!

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20080229us41.htm
 夕刻の名古屋駅周辺。反射材で「N」の文字を縫いつけたカバンを背負う子供の姿が見かけられるようになった。首都圏が本拠の中学進学塾「日能研」の通学用カバンだ。

 日能研グループは昨年12月、名古屋が本拠の予備校「河合塾」グループと合弁で「日能研東海」を設立。今月、名古屋駅前校を開校した。関西や九州にはすでに進出、教室数は125を数えるが、東海地方には初進出だった。

 開校直前には1日100件以上の問い合わせがあり、駅前校には4月から小学3〜6年生になる約300人が入会した。河合塾新教育事業本部を経て就任した日能研東海の野田幹人社長(49)は「全国レベルで競うことで、東海地方の子供たちも学力を伸ばせる」と自信を見せる。

 3月には市内に千種校を開校、4年後に東海3県で15校にする計画。河合塾が持つ中学受験指導の「小学グリーンコース」も来年やめ、河合塾が日能研のフランチャイズとなる形だ。


 日能研の授業は、講師が生徒と活発に意見交換しながら進め、家庭で授業の復習をさせる。2教科か4教科のコースを選ぶようになっており、クラスや席順は成績で分ける。これに対し、河合塾のグリーンコースは、週末のテストに向けた予習を基本に、様々な授業が選べた。地元でのブランド力もあり、「日能研に地元校の情報はあるのか」と戸惑う保護者もいる。

 だが、野田社長は「自学自習中心のグリーンコースは今の子供たちには不向き。首都圏を中心に日能研のような復習型がトレンドになっている」と説明する。日能研グループから派遣されたベテラン講師が、河合塾から移る講師に指導法を伝授している。


 難関私立中への進学実績を誇る日能研との連携で、中学受験事業を拡大したい河合塾。その背景には、愛知県内での私立中学受験人気の高まりがある。

 同塾によると、滝、東海、南山など、名古屋周辺の有力私立中9校の志願者数は、1990年代までは7000人前後だったが、昨年は1万人を上回った。県内の私学全体の受験率は8%程度だが、名古屋市内ではクラスの半分が受験する小学校もあるという。

 自動車産業など名古屋経済が好調で、大手企業の社員家族が首都圏や関西から転入してきていることもあり、ゆとり教育不信から高まる私学人気が名古屋にも波及した格好だ。市場が広がる中、地元の塾業界は活況を呈しており、名古屋中心に33校を展開する「名進研」は年1、2校の割合で校舎を増設。関西の大手「浜学園」(兵庫)も2003年に名古屋に進出している。

 日能研の進出に名進研進学情報センターの小川雄康(かつやす)部長(53)は「パイを奪い合うというよりも、むしろニーズの掘り起こしにつながる」と歓迎する。名古屋に訪れた中学受験熱が一過性で終わらないとすれば、公立もうかうかとしてはいられない。(松本由佳、写真も)

 首都圏では5万2500人 中学進学塾「四谷大塚」(東京)によると、首都圏の国私立中学受験者数は今年、約5万2500人(受験率18%)の見込み。過去最高だった昨年をわずかに上回りそうだ。公立不信に加え、私立が、共学化や、高校からは入学できない完全中高一貫化を進めている面も影響している。皮肉にも、公立の中高一貫校の相次ぐ開設が、私立を考えなかった層も受験に向かわせている。

(2008年2月29日 読売新聞)

posted by 名古屋っ子 at 23:34 | 名進研とは?